7月(文月:ふみづき/July)の和食トリビア

2017/07/03

◆七夕(しちせき・たなばた)

 

古く日本の農村で七夕はお盆の行事のひとつだったとされています。1年を2つに分けて考えていた当時、7月は正月同様に大切な月とされました。7月の満月の頃(15日頃)に祖霊を迎えて収穫物を供え、感謝する先祖祭りが行われ、この行事が後にお盆になったと考えられています。七夕は先祖の霊を迎えるための禊(みそぎ)の意味を持つ行事でした。

>> 七夕の続きを読む

 

◆素麺

 

七夕に素麺を食べる風習は室町時代からあり、江戸時代には七夕を冷たい素麺で祝いました。素麺の原型は「むぎなわ」といわれており、奈良時代の文書に既に表記があるといいます。

 手延べ素麺は小麦粉を塩水でこねて、よって細く引き伸ばした物で、油を使って順々に引き伸ばしながら細くしていくために腰の強い、弾力のある麵になります。素麺の製造に適しているのは冬の厳寒期ですが、新しい物は味が落ち着かないため、梅雨をひとつ越した頃がよいといわれています。

>> 素麺の続きを読む