6月(水無月:みなづき/June)の和食トリビア

2014/05/29

◆衣替え

6月1日と10月1日は衣替え。衣類や調度を季節に合わせて取り替える日とされています。日本人の伝統衣装である和服は、着用する季節によって3つの種類を使い分けています。

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◆入梅ajisai.jpg

 入梅は日本の気候に合わせて、主に農作業に照らし合わせて作られた雑節のひとつで、稲作にとって欠かすことのできない恵みの雨のもたらされる頃です。暦の上での梅雨入りで、新暦の6月11日頃にあたります。

この頃に収穫されるのが梅です。青梅の酸味や渋味を抜いて蜜煮にした青々とした煮梅は、この時期ならではの料理のひとつです。

 

◆梅/ume:ウメ/Japanese apricot:ジャパニーズ・アプリコット

 梅は英語ではplum(プラム:西洋スモモ)を用いることも多く、梅酒はplum liqueur やplum wineと表現されています。梅酒は梅の実を砂糖とともに焼酎につけて造った果実酒です。

梅干しはa pickled ume やplum pickles。アルカリ性食品で、酸味であるクエン酸やリンゴ酸は体内で酸性を中和し、疲労回復に効果を発揮します。梅干を塩漬けした時にでる酸味の強い汁が梅酢で、これに紫蘇の葉を入れて色づけしたものが赤梅酢です。

 塩梅(あんばい)という言葉は、料理の味加減を表した言葉で、昔の中国で塩味に梅酢を加えて調節すると美味しくなることが発見されたことから生まれた言葉です。塩と酢は互いに作用しあい、酸味と塩味が中和されます。