和食トリビア集


梅干(うめぼし)/pickled Japanese apricot

日本料理の食材

「梅はその日の難のがれ」といわれる梅干は、その優れた効用から、食用だけでなく薬用としても古くから利用されてきた日本の伝統食材の一つです。

P12 梅干修正後.jpgのサムネール画像梅の塩漬けが梅干として初めて書物に登場したのは、平安時代中期の日本最古の医書である医心法(いしんほう)で、そこに梅干の効用が記されています。また村上天皇(在位946年~967年)が、梅干と昆布のお茶で病を平癒されたという言い伝えがあり、この時に用いられた梅干が申年(さるどし)のものだったとされることから、申年の梅は「難が去る」「病が去る」ともいわれ縁起が良いとされています。

主成分のクエン酸は、疲労回復や食欲増進、消化促進などのほか、抗菌や殺菌作用による腐敗防止や食中毒の予防にも力を発揮します。

 古くから生の梅を食べてはいけないといわれています。未熟な青梅の種や果肉には中毒を起こす物質が多く含まれていますが、梅の実が大きくなるにつれて成分は分解され、また、梅干などに加工することで安心して食べることができます。