和食トリビア集


茗荷(みょうが)

日本料理の食材 6月

img_myouga.jpg茗荷は日本特有の夏の香辛野菜です。

茗荷を食べると物忘れするという俗説があります。これはお釈迦(しゃか)様の弟子の周梨槃特(すりばんどく)にまつわる逸話が基になっているとされます。

周梨槃特は熱心に修行する人のよい人物でしたが、物忘れがひどく、自分の名前すらすぐに忘れてしまいます。そこでお釈迦様が首から名札を下げさせました。彼の死後、その墓所に見知らぬ草が生え、常に名前を荷(お)っていた生前の周梨槃特にちなみ、村人がその草に茗荷と名付け、草木なので名前には草冠を付けたといわれています。(2013年掲載)