和食トリビア集


冬至(とうじ)

暦 12月

冬至とは二十四節気のひとつで、1年の中で昼が最も短い日です。
陰のきわまるこの日を境に、日が長くなり太陽の力がよみがえることから「一陽来復」ともいいます。

この日に南瓜を食べると中風にならない、風邪を引かないといわれています。
南瓜は栄養が豊富で感染症等への抵抗力を付ける働きがあります。小豆を一緒に焚いたりもしますが、小豆の赤い色は邪気を祓う色とされています。小豆粥は、太陽の力が一番弱まる冬至に厄払いで食べるようになったといわれています。

柚子湯に入る風習もありますが、これは禊(みそぎ:川や海の水で体を洗い清めること)の名残ともされています。
湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」に掛けたもので、柚子には融通(ゆうずう)が利きますようにという願掛けがされています。
柚子には血行促進効果があり体を温めてくれます。冬至に柚子湯に入ると風を引かないという言い伝えもあります。
(2012年/2013年)